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新築

老人福祉法に基づく有料老人ホームの新築|L型配置とフラット床・車椅子動線で支える平屋施設

1. 事例概要

項目内容
施工分類介護施設
物件所在地富山県富山市向新庄
建物種別・用途老人福祉法に基づく有料老人ホーム
延床面積488㎡
階数・構造1階(平屋)
完成時期2021年3月
サムネイル外観

※ 表札・車両ナンバー・施設利用者(入居者さま)が写り込む写真・住所が特定される情報は掲載しておりません。


2. この事例の見どころ

老人福祉法に基づく有料老人ホームとしての新築案件です。建物はL型に配置し、主出入口を道路に面させないことで、入居者さまのプライバシーを建物形状の段階から守る設計としました。主出入口の正面には受付カウンターを配置し、外部からの来訪者と施設内を緩やかに区切ることで、セキュリティ動線を確保しています。室内は全面フラットなフロアとし、廊下の有効寸法を2m居室入口の幅を1300mm以上に設定。これにより車椅子の回転・通過に対応した動線を実現しました。さらに一般居室は8帖のゆとりを確保し、入居者さまが日常を落ち着いて過ごせる広さを設けています。消防法対応・老人福祉法対応を踏まえた、運営に直結する設計を一貫して組み込んだ事例です。


3. 設計段階の課題と、発注者からのご要望

老人福祉法に基づく有料老人ホームの新築では、入居者さまの安全・プライバシー・日常の快適性、そして施設運営に必要な法令対応を一体的に設計する必要があります。本プロジェクトでは以下のような方向性を共有しながら、新築計画を進めました。

  • L型の建物形状とし、主出入口を道路に面させない配置でプライバシーに配慮したい
  • 施設内にEV(エレベーター)を設置したい
  • 車椅子利用に対応したバリアフリー動線を確保したい
  • 来訪者と入居者さまの動線を整理するセキュリティ計画を組み込みたい
  • 消防法・老人福祉法に適合した施設として運営できる設計にしたい

4. ご提案と施工のこだわり

4-1. L型配置と道路に面さない主出入口でプライバシーに配慮

建物はL型に配置し、主出入口を道路に面さない位置に設けました。道路に直接面した出入口は、外部からの視線や来訪動線が施設の日常生活と近接しやすく、入居者さまの暮らしに影響を及ぼす要因になりがちです。建物形状を屈折させ、出入口を敷地内側に引き込むことで、プライバシー保護外部視線の遮断を建物配置の段階から計画に織り込みました。福祉施設では、日々の暮らしを支える「住まいとしての落ち着き」を建築計画で守ることが、施設運営の質に直結します。

4-2. 主出入口前の受付カウンターによるセキュリティ動線

主出入口を入った正面には受付カウンターを配置しました。来訪者がまず受付を通過する構成とすることで、施設内部への動線を緩やかに区切るセキュリティ計画です。介護施設では「誰がいつ建物に入ったか」を運営側が把握できることが、入居者さまの安全とトラブル防止の双方に関わります。建物の動線そのものに見守りの仕組みを組み込むことで、職員の負荷を抑えながらセキュリティを維持する設計としました。

4-3. 全面フラットなフロアと車椅子に対応した廊下寸法

室内はFL(フロアレベル)を全面フラットに統一し、段差のないバリアフリーな床面としました。さらに、廊下の有効寸法を2mに設定することで、車椅子の回転・すれ違いに対応した動線を確保しています。一般的な住宅の廊下幅と比べて広い寸法を取ることで、入居者さま同士のすれ違いや職員の介助動作にも余裕が生まれます。介護施設では、わずかな段差や狭さが転倒や介助負担に直結するため、寸法レベルでの計画が運営後の安全性を大きく左右します。

4-4. 居室入口1300mm以上+8帖のゆとりある一般居室

居室の入口幅は1300mm以上を確保しました。一般的な住宅の居室入口は700〜800mm程度であることが多く、本案件の1300mm以上という設定は、車椅子の通過・福祉用具の出し入れ・介助時の動作余裕を見込んだ寸法です。さらに、一般居室は8帖のゆとりを持たせる計画とし、入居者さまの私物の収納・介助動作の余白・落ち着いた居住感を支える広さとしました。福祉施設の居室は「狭くて機能的」ではなく「ゆとりがあって生活に近い」設計が、長く暮らす空間としての価値を高めます。

4-5. EVの設置と法令対応(消防法・老人福祉法)

発注者からのご要望に基づき、施設内にはEV(エレベーター)を設置しました。あわせて、消防法対応老人福祉法に基づく施設要件を踏まえた設計とし、運営に必要な法令対応を建物計画に組み込んでいます。福祉施設は所管法令に基づく構造・設備・避難計画の基準が個別に定められており、企画・設計の初期段階から法令対応を見据えた計画が運営開始時の認可・運用に直結します。


5. 主な素材・設備

部位仕様
建物形状L型配置/主出入口を道路に面さない計画
エントランス主出入口前に受付カウンターを設置(セキュリティ動線)
FL全面フラット(段差なし)
廊下有効寸法2m(車椅子の回転・すれ違いに対応)
居室入口幅1300mm以上
一般居室8帖のゆとりある広さ
昇降設備EV(エレベーター)設置
法令対応消防法対応/老人福祉法対応

※ 詳細な素材・設備の追加情報はお預かり中のため、確認後に追記いたします。


6. 完成後の使われ方

  • 守られた住環境:L型配置と道路に面さない主出入口が、外部からの視線と動線から入居者さまの日常を守る。
  • 安心して受け入れられるエントランス:受付カウンターを通る動線が、来訪者と施設内部を緩やかに区切り、運営側が把握できるセキュリティを支える。
  • 転倒リスクを抑えるフラットな床:FL全面フラットの設計が、車椅子・歩行補助具を使う入居者さまの日常動作を支える。
  • すれ違いやすい広い廊下:2mの有効寸法が、入居者さま同士・職員との介助動作に余裕をもたらす。
  • 介助しやすい広い居室入口:1300mm以上の入口幅が、車椅子・福祉用具の出入りを妨げない。
  • ゆとりのある居住空間:8帖の一般居室が、長期入居の暮らしに必要な余白を確保する。

※ 竣工写真は施工事例ギャラリーに掲載しています。


7. 発注者の声

現在、発注者さまからのコメントをお預かりしているところです。掲載許可をいただき次第、本セクションに追記いたします。


8. 富山県内で介護施設・有料老人ホームの新築をお考えの方へ

有料老人ホームをはじめとする介護施設の新築では、入居者さまの安全・プライバシー・日常の快適性と、施設運営に必要な法令対応を一体で設計することが欠かせません。建物形状・出入口の配置・廊下幅・居室入口幅・床面の連続性といった「寸法と配置の計画」は、運営開始後の介助負担や入居者さまの暮らしやすさに直接影響します。

中邑工務店は、富山県富山市八尾町を拠点に昭和45年(1970年)から法人建築・住宅・古民家再生を手がけてきました。本案件のような有料老人ホームの新築をはじめ、児童福祉施設・事務所・店舗・寮など多様な法人建築に対応しています。消防法・老人福祉法など所管法令に基づく要件を踏まえた配置計画・寸法計画・動線計画から、現場ごとの運営方針に応じてご相談いただけます。

  • 対応エリア:富山市を中心とした富山県内
  • 対応領域:法人建築(介護施設・有料老人ホーム・児童福祉施設・事務所・店舗・寮等)/古民家再生/注文住宅/リフォーム

事例スペック

項目内容
施工分類介護施設/新築
施工範囲平屋(1階建て)の新築一式(L型配置・受付カウンター計画・バリアフリー動線・EV設置)
建物種別・用途老人福祉法に基づく有料老人ホーム
延床面積488㎡
階数・構造1階(平屋)
所在地富山県富山市向新庄
完成時期2021年3月
法令対応消防法対応/老人福祉法
主要テーマL型配置による外部視線の遮断/主出入口前の受付カウンター/FL全面フラット/廊下有効2m/居室入口1300mm以上/8帖の一般居室/EV設置

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