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新築

プレイルームに登り梁を見せる児童発達支援・放課後等デイサービス事業所|無柱大空間の平屋新築

1. 事例概要

項目内容
施工分類こども園(児童福祉施設)
物件所在地富山県富山市婦中町
建物種別・用途児童発達支援及び放課後等デイサービス事業所
延床面積165㎡
階数・構造1階(平屋)
完成時期2017年3月(平成29年3月)
サムネイル外観

※ 表札・車両ナンバー・施設利用者(園児・お子さま)が写り込む写真・住所が特定される情報は掲載しておりません。


2. この事例の見どころ

児童発達支援および放課後等デイサービス事業所としての平屋新築案件です。最大の見せ場は、プレイルームの天井に登り梁(屋根勾配に沿って斜めに架ける梁)を意匠としてあらわした構成。さらに、プレイルーム全体は無柱の大空間として計画し、視界を遮る柱のない伸びやかな空間に仕立てました。平屋ならではの屋根架構を内部に見せることで、お子さまが日常的に過ごす空間に架構の力強さと天井の伸びやかさを同時にもたらしています。室内はFL(フロアレベル)を全面フラットに統一し、廊下の有効寸法は1.7mを確保することで車椅子の回転にも対応。延床165㎡というコンパクトな平屋構成の中で、空間体験の豊かさと運営に必要なバリアフリー動線を両立させた事例です。


3. 設計段階の課題と、発注者からのご要望

児童発達支援および放課後等デイサービス事業所の新築にあたり、お子さまが日々の長い時間を過ごす空間に広がりと豊かさを持たせること、そして車椅子利用や介助動作にも対応できるバリアフリー動線を組み込むことが求められました。本プロジェクトでは以下のような方向性を共有しながら、平屋の新築計画を進めました。

  • プレイルームに柱のない伸びやかな大空間を確保したい
  • 屋根架構を活かした意匠性のある内部空間にしたい
  • 車椅子利用に対応するバリアフリー動線を組み込みたい

4. ご提案と施工のこだわり

4-1. 登り梁を意匠として見せる屋根架構の表現

プレイルームの天井には、登り梁を意匠としてあらわす構成を採用しました。登り梁とは、屋根の勾配に沿って斜めに架ける梁を指します。一般的な水平の小屋梁と異なり、屋根の傾斜と一体化した架構となるため、天井裏に隠さず梁そのものを室内に見せる意匠として活かすことができます。木の梁が斜めに走る天井は、室内に力強い表情と独自のスケール感をもたらし、お子さまが日常的に見上げる空間としても豊かさを伝えるデザインとなります。

4-2. プレイルームを無柱で構成する大空間計画

プレイルームは無柱(柱のない)大空間として計画しました。一般的な建築では一定間隔で柱が必要となり、室内に視界を遮る要素が生じます。プレイルームを無柱とすることで、空間に伸びやかな広がりが生まれ、お子さまが走り回る・遊具を行き来するといった行動を妨げない環境を整えました。あわせて、無柱空間は子どもの動線上の安全性にも寄与します。柱への衝突リスクが低減され、屋根架構の伸びやかさと安全性が同時に成立する空間です。

4-3. 平屋構成だからこそできる屋根架構の表現と空間の伸びやかさ

本案件は1階建ての平屋構成です。多階建ての建物では上階の床荷重を支える架構が必要となり、屋根架構を意匠としてあらわすには制約が生じます。平屋であれば、屋根そのものが建物の上端となるため、登り梁や勾配天井を内部空間にそのまま表現しやすい計画上の利点があります。延床165㎡というコンパクトな規模でも、平屋ならではの天井の高さと屋根架構の見せ方によって、空間体験の豊かさを確保しました。

4-4. FL全面フラット+廊下有効1.7mで車椅子に対応

室内はFL(フロアレベル)を全面フラットに統一しました。発達支援を必要とするお子さまの中には、車椅子や歩行補助具を利用する方も含まれます。段差のない連続した床面は、転倒リスクを抑え、職員の介助動作にも余裕を生みます。あわせて、廊下の有効寸法を1.7mとして、車椅子がその場で回転できる動線を確保しました。福祉施設の廊下では、有効寸法ひとつが日常の介助負担に直結するため、用途と利用者層に応じた寸法計画が運営の質を支えます。


5. 主な素材・設備

部位仕様
構造1階建て(平屋)/新築
プレイルーム無柱の大空間/登り梁を意匠として見せる屋根架構
FL全面フラット(段差なし)
廊下有効寸法1.7m(車椅子の回転に対応)

※ 詳細な素材・設備の追加情報はお預かり中のため、確認後に追記いたします。


6. 完成後の使われ方

  • 架構を見上げる豊かな空間:登り梁が斜めに走る屋根架構が、プレイルームに力強さとスケール感をもたらし、お子さまの日常空間に独自の表情を与える。
  • 柱のない伸びやかな遊戯空間:無柱の大空間が、視界の広がりと安全な動線を両立し、子どもたちが走り回れる環境を支える。
  • 平屋ならではの天井の伸びやかさ:屋根架構がそのまま室内に表現されることで、コンパクトな延床面積でも空間体験の豊かさを確保。
  • 転倒リスクを抑える床:FL全面フラットの設計が、車椅子・歩行補助具を使うお子さまの日常動作と介助動作の双方を支える。
  • 車椅子の回転に対応する廊下:有効寸法1.7mの廊下が、すれ違いや方向転換に必要な余白を生む。

※ 竣工写真は施工事例ギャラリーに掲載しています。


7. 発注者の声

現在、発注者さまからのコメントをお預かりしているところです。掲載許可をいただき次第、本セクションに追記いたします。


8. 富山県内で児童福祉施設・小規模法人建築の新築をお考えの方へ

児童発達支援や放課後等デイサービスといった福祉施設の新築では、お子さまが日々過ごす空間に「豊かな体験」と「安全な動線」を同時に組み込む設計が求められます。本案件のように、平屋の屋根架構を意匠として活かしたり、無柱の大空間でプレイルームを構成したりといった工夫は、建物の規模に頼らずに空間体験の質を引き上げる設計上の選択肢です。

中邑工務店は、富山県富山市八尾町を拠点に昭和45年(1970年)から法人建築・住宅・古民家再生を手がけてきました。本案件のような児童福祉施設の新築をはじめ、介護施設・事務所・店舗・寮など多様な法人建築に対応しています。架構を見せる設計、無柱の大空間計画、バリアフリー動線の検討まで、現場ごとの運営方針に応じてご相談いただけます。

  • 対応エリア:富山市を中心とした富山県内
  • 対応領域:法人建築(児童福祉施設・介護施設・事務所・店舗・寮等)/古民家再生/注文住宅/リフォーム

事例スペック

項目内容
施工分類こども園(児童福祉施設)/新築
施工範囲平屋(1階建て)の新築一式(無柱大空間・登り梁意匠・バリアフリー動線)
建物種別・用途児童発達支援及び放課後等デイサービス事業所
延床面積165㎡
階数・構造1階(平屋)
所在地富山県富山市婦中町
完成時期2017年3月(平成29年3月)
主要テーマプレイルームの登り梁を見せる屋根架構/無柱大空間/平屋ならではの天井の伸びやかさ/FL全面フラット/廊下有効1.7m

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